未曾有の景気悪化により離職者は増加するばかり。
これをうけて、労働力が不足している介護業界への就労を促進するような意見を耳にする。
( 大丈夫なんだろうか・・・ )
介護の業界は五人に一人が離職すると言われているそうな。
離職の要因は、労働や雇用の劣悪な環境にあるらしい。
とすると今の介護の現場は、熱意ある方々の奮闘によって支えられているのではないか?
おそらく介護の現場から離れた人も始めは熱意を持っていたのだろう。
けれども現場を離れるしかない現実があった。
熱意だけでは暮していけなかったのかもしれない。
推測だけど、介護現場の労働環境が著しく好転しているとは思えない。
そんな介護現場に不況で離職した人を就職させようという意見がある。
離職者が介護現場に投入されれば、一時的には人手不足は解消するだろう。
しかし、現在の介護業界の課題が改善されない限り、同じことが繰り返されるのではないだろうか。
医療、教育、福祉は 「
人 」 に寄り添う職業だと思う。
”
添う ” とは、”
心 ” が伴う行為だと思う。
『
渡りに舟 』 的な今回の介護業界への就労促進のお話は、どこか ”
心 ” が抜け落ちてはいまいか・・・