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ぽちぽち ★ 殿父blog

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正しく知ってもらうことが、理解の第一歩になるのかな。

昨年、教職員3人が殺傷された事件で、殺人と殺人未遂などの罪に問われた少年の判決公判が19日、大阪地裁であった。

ネットで新聞の論評等を要約してみると

Sankei Web  ■再犯防止へ「障害」理解を
『こうした事件は障害そのものではなく、障害に気づかない周囲からの孤立が背景にあるという。障害に対する適切な治療と周囲の理解があれば、防げたケースが多いはずだ。(中略)二度とこのような痛ましい事件が起きないためには、何が必要なのか。一連の事件が投げかけた問題提起を、今度こそ社会全体が重く受け止めねばならない。』

中国新聞 ■「厳罰化」に評価割れる
『 「障害そのものは犯罪と直接的に結びつくものではない」との前提に立ったうえで、厳罰を求める世論や、更生よりも償いを優先させるべきだとする遺族感情に配慮した。腐心の跡がうかがえる判決といえる。』 

山陽新聞ニュース ■療育的な処遇は大丈夫か
問題は、強制労働を主目的とした刑務所で、判決が期待したような再犯防止に結び付けられるかどうかだ。判決は発達障害に専門的な知識を持つ職員の配置など個別的処遇にも言及したが、成果を挙げられる体制整備が必要だ。

読売新聞 ■処罰と更生の両面に配慮した
 この事件は、教育現場に大きな衝撃を与えた。 「学校の安全」を守るため、様々な対策が講じられているが、ハード面の整備を着実に進める必要がある。 教職員と地域社会、警察との緊密な連携も欠かせない。


と、まあ こんな感じ。



たくさんの文字に埋もれてしまって
「発達障害は犯罪の原因ではない」 という肝心のポイントが、ぼやけてしまい多くの人にしっかりと伝わらないのではないだろうかと少し心配してしまう。


発達障害者支援法は「障害の理解」を理念の一つに持っている。
言葉や説明が足りない記事や、中途半端な「発達障害」という語句の引用で誤解を招くような記事の報道は避けてほしいと思う。
法を遵守し、くどいようでも障害理解の為に必ず徹底してほしい。

”厳罰化”はたしかに犯罪の抑止力になると思う。
しかし厳罰化の副作用もあるのではないだろうか。
飲酒運転が罰則強化され、ひき逃げが増えたように・・・

”厳罰化”が抑止力にならないとわかった時に
今の日本は、政治家は、有識者は、マスコミはどうするだろう・・・

きっと、狩りが始まる。
「どうせこいつら犯罪者予備軍だ!捕まえて隔離しろ!」 と
誤解されたまま理解も支援もされない発達障害者の狩りが始まる。

あってはならない、そんな不安が頭をよぎってしまう。
最近のマスメディアを見ていると、加害者や被害者の実名報道が物議を呼んでいて、マスコミが脱線暴走しているような気さえしてくる。世論をリードし形成していくポジションの業界がこんな感じだから、世間一般は言うまでもなく”右へならえ”だろう。
世の中が、片方へ片方へと傾いているような気がしてならない。

今、発達障害について、さらに深い理解が求められているのだと思う。
私達の住む町にノーマライゼーションが根付くのはいつのことだろう。
今年から来年がターニングポイントなのかもしれない。
目に見えない障害だからこそ、誤解のない深い理解が必要なのだと思う。

私達は今、何をしなければならないのか?
私達に今、何が出来るのか?
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by kilala2001 | 2006-10-25 01:02 | 障害 | Trackback | Comments(2)
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Commented by たかのまま at 2006-10-25 21:17 x
先日の県庁の講演会でも言われていましたね「就学前に診断のついた子は問題を起こすことが少ない」と。
つまり、きちんと療育を受けてきた子は事件を起こさないことを、もっと世間は知るべきですね。
Commented by 殿父 at 2006-10-28 00:03 x
たかのまま 様
「目には目を、刃には刃を」の論理が主流になっていないでしょうか。
多くの国民感情として報復的罰が支持されているように思えてならないのです。これまでの日本、特に少年犯罪においては教育的罰と言われ矯正教育の拠り所とされていました。
罪を償うのは当然ですが、事情や犯罪にいたる経緯、背景など配慮はどうでもよくなってきているような・・・
中●新聞の論説に「更正よりも償いを優先させるべきだとする感情」とあります。 
殿父的には、更正を伴わない償いなどありえないと思ってます。更正がなければ罪の重さを感じることもないし、償いの気持ちも持たないのではないでしょうか。
誤解されないだろうかと不安に思う事は、「きちんと療育を受けられなかった発達障害を持つ子は事件を起こすかもしれない」という間違った認識が拡がる事です。
発達障害のある子も無い子も、事件を起こしてしまう可能性は変わらない。そこのところを周囲が理解する必要があると思うのです。もちろん適切な支援が必要なことは言うまでもないですよね。
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