先日のNHKハートフォーラム等、普段から殿父達がお世話になっっている瀬戸口裕二先生が所属する筑波大学附属大塚養護学校の支援部の活動の記録が本になり
明治図書から発売されましたのでご紹介します。
『子どもと家族を支える特別支援教育へのナビゲーション』 。
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子供が小さなうちは子育てが忙しくてあまり考えないようにしているけど、
本当は親はいろんな不安で一杯。
どうしたらこの子は落ち着いてくれるのだろう?
この子はこの先どうなっていくのだろう?
我が家は将来どうなっているのだろう?
本当に自分はまだ大丈夫?
先が見えない不安は考え出すとキリがない。
こんなんで憂鬱にならない方はすごいタフなんだと思う。
日常において、いろんな苦戦をしている子供を育てている親にとって、少なからず子育てそのものがストレスになっていることが現実問題ではないだろうか。普通の子育てではないから当然の如く、家族みんながヘトヘトになってしまう。 誰だって虐待とか無理心中なんかしたくはない筈。
でももし、少しでも先のことが具体的に想像できて子供の生活や将来に明るい材料が確信できるのならば親の不安や負担は劇的に軽減されると思う。
本書の中で、ケンちゃんの家族が支援者と出逢い、支援会議まで開かれ支えられた事は間違いなく幸運なこと。でも現実には我が家には起こりえないおとぎ話だと、簡単にあきらめるのは少しもったいない気がする。
これから先、保護者は上手にSOSを発信し、教育現場は関係機関にアナウンスし、支援会議の中核として場を設定することになるかもしれない。
何年かしたら、教育の現場において要支援児一人一人にケースカンファレンス(支援者会議)が当たり前のように開催されているかもしれない。
本書は子供と家庭を支える仕組みの一部として特別支援教育制度が熟成していく過程や到達点を指し示し、地域を根っこにおいた来たるべき新しいサポート時代へのナビゲーションと言える本なのかもしれない。もちろんそれには、読み手が立場を超えて、サポートマインドの爆発洪水噴火的親善交流協力が重要になってくるのだけれど。。 なんでもいいからとにかく始めよう!ってことですよね。