今日は
鹿児島県作業療法士会主催の講演会を聴講しました。
講師は竹田契一(大阪教育大学名誉教授)氏。
LD児の支援に当たられてきた先生だけに、お話がとても上手でした。
会場の参加者を観察しながら、間をおいたり、「私を見て下さい」などと
重要な点は直前に注意を促したあと話されます。
竹田先生が”伝える”ということに長けているのがよくわかります。
ということで、今回も少し講演内容をご紹介です。
1%台の特殊教育から10%台の特別支援教育へ(文科省)
神戸では幼保のコーディネーター研修が始まっている。
10人学級でも学級崩壊がある。要は先生次第。
経験や勘ではないエビデンスベースに基づく指導を。
通常学級担任の「気づき」がすべての出発点。
特別支援のレベルを3段階に分けて対応。
医学的LD,教育的LD,そして第3のLD:自尊感情を傷つけないLD
(Learning Differences:学び方の違う子)
軽度発達障害の約半分の家族の中にも特性が見られる。
カリスマテッィク・アダルト(慕っている人を悲しませたくないから・・・)
スライド型(軽度発達障害系)とムービーフィルム型(定型発達系)
パーソナルが問題なのではない。障害特性に焦点化した指導を。
他にも面白い話がたくさんありました。
●特別支援教育のキーパーソンは校長先生。校長室にいない校長先生は”
出来る”校長が多い。
「校長よ、部屋に居るな、教室を回れ!」
学校内を存分に目を配っているからこそ
子どもが”見えて”いる。
ゆえに校長先生には多動性が求められる(笑)
●コーディネーターに一番に必要なのは専門性ではなく”健康”と人当たりの良い人間性。そして校長先生と同様にコーディネーターにも多動性が必要不可欠。多動性こそが局面を乗りこえる力だ!(自称多動の竹田先生が言っているからきっと間違いない
)
多動系人類が社会の活性力と呼ばれる日がくるかもしれない!
竹田先生、作業療法士会様、楽しい講演会をありがとうございました
<
日本LD学会 大会開催のお知らせ(予定)>
日時:平成19年11月18日(日)
場所:鹿児島大学教育学部
関連ブログ
竹田契一ブログ
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2770001