当県では養護学校の児童数はほぼ横ばい状態なのですが
少子化であるにもかかわらず地域の小学校に在籍している
障害のある児童数は微増しているんだそうです。
気になる子供はカウントされていないので
地域の学校に通う特別な教育的ニーズを持つ子供の
実数は相当なものだと言えそうです。(6.3%以上かな?)
これは、背景に親の地域志向があるのではないかと言われています。
つまり
ノーマリゼーションの表れではないか!と。
ありのままの子育て―自閉症の息子と共に〈1〉
明石 洋子 / ぶどう社
来週のフォーラムの予習として、遅まきながら読んだこの本には
「地域の中で子どもを育てたい」という意思が強烈に現れています。
また、その意思を実現しているところが明石さんのすごいところです。
住んでいる地域で育つからこそ、本人も地域に知ってもらえるし
本人や障害を理解してもらえるキッカケにもなり環境として成立します。
極論を言うと
その子を知らない、ということは その子が居ないに等しいことです。
親は、我が子が誰からも愛されて欲しいと願うものです。
スペシャルな子どもを持つ親ならばなおのことではないでしょうか。
障害児の居場所の一つとなる幼稚園・保育園・小・中学校が
健常と障害の境なく、共に生きる場になるといいな、と思います。
※方法としての交流教育に関して
特別支援アシスト倶楽部 『ニーズの森』 の森先生がいくつかの記事を書かれておられますので、是非参照して頂きたいと思います。
特別支援教育制度も平成19年度から本格施行が決定し
気になる子も通常学級でフォローという方向性が明確になってきました。
未就学児に対する就学指導体制もノーマリゼーションを反映せざるをえないでしょう。これまでのような通り一遍の割り振りではなく、共生社会を念頭に置いた就学指導体制が求められ始めているような気がします。